Angelically
最初で最後
君が僕を抱きしめる
何もわかっていなかったあの時の僕は
君の体温と高まる期待にどきっとしてたんだ
君は僕の胸にそっと寄り添い ささやいた
今にも溢れ出しそうなくらいの涙を大きな瞳にためながら
「愛してる」ではなく「ありがとう」を
僕の想いに反する君のこたえ
重ねてきた気持ちと季節へ 君が急にさようならを告げる
記憶の中でしか会えない優しい君
返事がない呼びかけになるから
名前はもう口にしない
記憶と現実の境界線は濃いはずなのに 僕はわからなくなりかけた
別れの理由 今なら問わない
語らなかった君の気持ちで心が痛くなるから
僕の嫉妬と君の意地 ぶつかり合って二人は砕けてしまったね
君が先ばかり気にしていたのは僕の未来が見えなかったから
そんなことに僕は気づけず 今を笑い飛ばしてた
落ち込んだ君に 「君は弱いからね」なんて…
思えば君が泣いたことを知るのは涙が乾いた後のこと
誰よりも弱虫なのは僕だってこと 君は知っていたから甘えられずにいたんだね
僕は君の純粋さにふれるとほっとしていた
でもきっとうぬぼれていたよ
“もしも”なんてもう遅すぎるけど
君を愛していたこと 守りたかったこと そこに嘘はないから
「ありがとう」 君が選んだ別れの言葉
今、僕の中で「愛してる」よりも響いてる