薄くて可愛らしいビニールに包まれたアタシはやっぱり弱くて甘いの??

アナタに似てる人見る度ドキッとして 目で追いかけてはそのポケットの中に忍ばせてと願うけど 
アナタを想う気持ちから すれ違う人みんながふとそう見えてしまう…。


今の自分 ちょっとは大人になってると信じてたけど
時間が随分経たないと 青春が過ぎた後の時が経ちすぎた頃にならないと 
味が変わらないアタシは 独りポツンと飽きれるくらいまだ子供で
小さくなる事ばかり怖がった


それなりの形と綺麗な衣装をまとったアタシに 振り向く人はそれなりにいて・・・
寄り道しては良い香りを出しながら 輝きを増してると勘違いした小さな小さなキャンディーは
 やっぱりミンナ好みの味だったかな??
また会いたいと思ってくれてたのかな??


相思相愛のたった一人の人に欲されて ずっと傍にいたい純粋な気持ちはあるのにね

弱くて甘すぎるアタシはゆらゆらする


アナタの隣を歩くには こうじゃなくちゃいけないって
自分で自分を小さな箱の中に閉じ込めて アナタに入り込もうとしてたけど

ようやく辿り着いたアナタの中にいた時間はほんの一瞬


「そんな奴はココで十分だ。」って 「すぐ飽きる。」って 閉じこめられた缶の中は
何も見えない真っ暗闇で アタシみたいな奴がゴロゴロしてるのだけ ぶつかり合ってはそれを感じた


こうしてアタシたちみたいな人は また可愛いすぎるくらいにラッピングされて
ゆっくりと味を出しながら 小さくなっては消えていく…

CANDY