「なんてことない毎日を色づけてくれるもの それは恋」
歪な曲線でかたどられたモノクロの私を染めてくれたもの それもまたひとつ恋でした。
光差し込む小さな部屋に たまたまふたつ並んだ青いTシャツ
“隣に座る”ただそれだけのことが おかしいくらい恥ずかしくて
たいして知らないあなたの顔さえまともに見れやしなかった
精一杯の頑張りはというと・・・
時計見るふりしては私の視界の角っこにあなたの姿映すこと
臆病で意気地なしの私だから 気付けば月日だけが流れてた
そんな中で見つけた あなたのくったくない笑顔と嘘のない澄んだ瞳
こっちを向いた時 いつも私はどうしていいか分からなくなる
誰もが憎めなくなるような寝顔がこっちを見ている時なんてね、目が開いてるかなんか関係なくて
私を見つめていなくてもドキドキするんだから 困るんだ
そんなあなたと私が 同じ想いと愛しいという気持ちを持ち合っていたというから 驚くけれど
ずっと自分の気持ち隠してたところだけは男らしくなかったね
意外に強いところ 意外に弱いところ たくさん見せてくれてたあなたとの日々は
毎日が新しくて 初めて知る事ばかり散らばっていて
あっと言う間に同じ歩幅で時を刻んでた
抱きしめられた時に香るジャンパーに染み着いた煙草の匂いはいつまでも消えなくて
もう二度と触れる事ないあなたのにおい
セピア色になった私たちの写真に色づく日まで
眩しい記憶にさよならしたい