傘と傘を当てながら 反対方向を行く私が人間の行列をゆっくりカーブさせる

傘の下から自殺反対を訴えるオジサン。 チラシをもらえば宗教
毎日同じ場所に通うサラリーマン。 金曜の夜はキャバクラ行き
おさまりきれなくなったわたしは今日も小田急線の12両目

自らの口から溢れ出した言葉が嘘つきにする
自ら記した文字が嘘つきにする

昨日は夜中の三時まで眠れなくて 誰かにメールしようとしたけど…
結局布団の中で見慣れたサイトにアクセスしていた。
それから途切れ途切れの携帯テレビ鑑賞

いつだって本気なのにそのうちわたしは嘘つきになる
傷つきやすいから? 素直だから?
いや、気分屋だからでしょう。


たまに描く
大好きな人に抱きしめられながら西日が差す小さな部屋の小さなベッド上で
日向ぼっこしながら眠るんだ

たまに見る
大好きな人に抱かれながら夢の中で泣いているんだ

全て忘れて、理性飛ばして、先のことは置いておいて 
ただゆっくり目を瞑っていたいなぁ


わたくし、芽生えた欲を端から片付けていたら気分屋になりました。
考え込んでいたらいつの間にか新宿でした。
あの占い師に言われたように一人で死んでいくのでしょうか。

プライバシーがない週刊誌と嘘のインタビュー
必死に追いかけて信じ込んできたけど ちっとも掴めない
見つめるべき場所はどこだろう。


あいつにメールしてイラっとして携帯投げて
あの人に撫でられて最後には捨てて

いつだって向かい合ってきたのにやっぱり私は嘘つきで気分屋みたいになる


あぁ傘が当たる
あぁミンナ知らん顔


無 題