自分の意志はわりと通す方だけど、
久しぶりに会った友達に「どうしたの?」って聞かれるくらい
あなた好みの女の子になってたみたいだよ。

着慣れない服に袖通してみたのも、慣れないヒールで不器用に歩いてみたのも、
背伸びしたんじゃなくて、もっと可愛がって欲しかっただけじゃなくて、
いつからかそれが一番私らしく思えたから やっていたコトだったよ。

もしかしたら何年か後にそこのフレームにはまった自分の姿見て
似合ってないよ〜なんて可笑しくなっちゃうかもしれないけど
いつもいつもキラキラした朝迎えていた。


八割くらいだろうけど世の中を知り、限られた世界で大人を知るほど
建前ばかりの世界に戸惑った…。
さっきまでぶつぶつ文句言って、さっきまで泪ためてたけど、
どうでもいいと流せる空間が隣に在った。

初めてあなたに触れた日も、近くであなたを感じれた日も、あなたとはぐれた日も、
きっと全ては解り合えてなかったはずだけど
ふたりは見えないものを持ち寄り埋め合わせてきたんだろうね。

私が悲しい顔してるからって、すぐ目の前にいるのにさ、
理由も聞かずあなたはとんできて抱き締めてくれた。
そんな時は嫌なことも全て消えてってたよ。


同じ匂いして行った 閉店の音が鳴るスーパーも
お揃いの髪色 嬉しかった長い休みも
君が好きな音楽知りたくて 馬鹿みたいにCD聞きまくっていた休日も
一番お気入りの紙袋探し出して あなたから借りたものを詰める約束の前日も
すべては過去形の言葉で話さなきゃいけないの?


あなたに逢ってなかったら 今だってきっと幸せなのに
あなたを失った今をどうしても不幸に思ってしまう

人は幸せを知ったらそこから落ちていくだけという現実を この別れが教えてくれたなら
そこから這い上がる方法も教えてくれないと…
幸せを知った人間はそこから抜け出したくなくなるのが普通だよ。

今日をどうでもいいとか、自分なんてとか、 思ってないけど…
スケジュールをなぞる毎日が楽しくなくなっちゃった。
自分で自分をいじめてる気がして、いつしかそれが染み付いて
泣いてる自分を可哀想だと感じても同情がまた壁を厚くさせた。

人ならいっぱい頼った
もう頼りきったんだ。
いつしか優しいヒトの存在さえ荷物に感じているくらいだから、
音楽聞いたって本読んだって何も響かない。
私の心はどうかしちゃった?

自由に生きる意味を考えたら いくつもの重みが圧し掛かって
なかなか自由って難しいと痛んだ。
未来は分からないから 約束と完璧がないのわかっていても
今は先急ぐばかり…

まだ痛む心が少しでも生きているなら そこからあたためればいいのかな?
あなたと幸せは 過ぎた人やものじゃないくて
私の心にあることでもっともっと素敵になるものかな?


消せない光があることで もっともっと明るい光を探し出そうと思えるって
ようやく映し出せた綺麗なものを見て

灯り始めた


ほんのわずかだけど …あたたかいもの


パープル