泣き虫じゃないのよ
遠くにいても 憾じてしまうからナミダしただけじゃない

それなのに
すぐ泣くのな。 って言うんなら
そのまま腕の中に入れて下さい・・・


思い出すのは ひどく軋んだ細い髪
色が抜けたくたくたのシャツをなぞれば そこにはあなたの線があって
あたしの領域を掌って 確かめる

透けた紅が眩しいね
そのおっきく少し歪な手は
あたしのためにあるんだと、あなたは言いました


言葉にするの そりゃ楽だったよね?
探りの触れ合い 意味を持つかな


あなたはまるでなかったコトのようにするけれど
ねぇ あたしすごく傷ついてんの
気付かせないでいるコトが思いやりならば
それ絶対、違うでしょう


可愛いあたしになりたくて 素直になる程なれなくて
やり場のない思いはまたあたしの中へ


楽しませたいなら あなたが笑えばいいじゃない
気付いている? 
あなたの顔ひきつってるの


忘れた訳じゃなく 変わった訳じゃなく
時が経っただけね、 お互い向き合ってきた証なんだよね


揺るがないあなたが在りますように
譲れなくたって構わないから
否定するコトもないのだから
あたしの中に這入ってきてよ


その僅かな灯りすーっと消えたら…もう残っていないの


抜け出せなくなったら そのままでいいじゃない
二人楽しければ これ以上はないじゃない


同じイスに座っても 同じ場所に立っても
身長の違うあたし達の目の位置はいつだって違い
1ミリだって離れるのを嫌う あなたにもどうしようも出来なかったのよ

視界から映し出すもの全ては解らなくてもいいよ
だけど もっとおいでよ、近いトコにさ

背伸びしても、しゃがみ込んでも、 知っていよう
もっと冷静に、すごく大胆に もっと激しく、すごく優しく
そこから覗いた景色に映るものって・・・


知っているだろうか 1秒後の見つめる先を

その先に