私は泣かない。

「強い子だと思っているでしょう?」

もしも泣いたら 
あの子は きっと話さなくなる。


“泣かないこと”
それが思いやりだって思うから…



いつしか泣く場所はなくなって
泣く必要さえ なくしていたのかもしれないね。



だけど


愛に触れてしまったみたい



向き合う場所を見つけたの。
あなたを好いて
すっごくすっごく弱くなったの…。



あなたは何も言わず私を照らしている

だから 輝いてたこと
すぐに気づけなくって
みんなもきっと知らなくって

私はいつしか冷たい人になっていたかな?


いつも暗闇にぽつりいて 
明るくなったらみんなは私を見つけられなくなることも
忘れていたんだろう。


私を綺麗だと見つめる誰か 見つけること 簡単じゃないから
掴まえること 簡単じゃないから


どうしようもなくなる感情を信じていたい。


黙って隣で同じものを観てる時間さえ 淋しくなるから、
強がりは言えないよ。


言うほどに見透かされてしまいそうだから…
弱いって抱かれそうになるから…


「気づいてる?」

あなたが私を見る瞳は おそろしいくらいに優しいよ。


きっと素直になる程
泣きたくなるんだろう。


太陽と月