大きな母の手が 小さな私の手のひらを覆うこと

ただそれだけで
守られていると感じること 出来るんだ


「そこの大きな木 みてごらん?」

すぐ側を舞う あんなに小さな風船 
追いかけること 出来ないの


それってどんなに悔しいことだろう?


木は言うの。
「人間が羨ましいな。」って

人は思うの。
「お前に比べたら自分はちっぽけだ。」って


私は知った。

人の温もり

あの木の涙

tears