笑顔が好きって言われてもたまには泣くよ。
泣いた顔は可愛くないって言われてもたまには泣くよ。


だけど

バカな私はそんなあなたの言葉を本気にしててね、最後まで泣くことしなかったよね。


『本当はそんなに強くないこと気付いてた?』


もしも大声出してあなたの腕の中で泣いていたら
ありったけの愛情で包んでくれてたの?

もしも瞳反らさず あなたの顔見て涙流していたら
ちゃんと あなたが持つ優しい目で見つめ返してくれてたの?


ちょっとの微笑みこぼしたら次々と笑顔が溢れ出すように 涙一滴流したらポロポロ次から次へとつたってくるからさ
お風呂に顔を突っ込んで泣いてたよ……

そうすると 涙を感じない代わりにね、こもった声が聞こえるの。
あなたを呼ぶ声や あなたと会話する声とまったく同じのに まるで違った声になっちゃうの。


何にもなかったようにして目を腫らしてやって来る私に あなたはいつもどぉ思っていたのかも知らない・・ 知らせない・・
やっぱり それじゃいけなかったって今は思う。


だけど
そんな幼すぎた日々を過ごしてしまった私たちは
二人の未来を決めてしまったね。


泣くことが幼い、子供っぽい 
そんなんじゃ絶対ない。


そう解った私は 巡ってくる季節の中で 予告なくやってくる恋の中で
全てを捧げたい人に出逢えた時
呆れちゃうくらい思いっきり泣いて笑ってやるって決めてんだ!


愛してくれた人を無駄にしたくないから 精一杯一途に愛し続けた日々を誇りに思いたいから
未練があるとか それ以上の恋が出来ないとか そんなんじゃなくて…


ちっちゃい頃からいろんな顔見せて出来上がった私を
ぜーんぶ大好きな人に見てもらいたいから

とびっきり大切な人には
一番近いところでね、いろんな私を見てて欲しいよ。


等身大